初めてのお宅訪問

2004/01/31

「失礼…しまーす…」
小声で呟き、ドアを開けた。誰もいないのはわかっているのだが、なんとなく遠慮がある。
いや、とエドは心の中で訂正する。
誰か、女性が待ってたらどうするよ、俺!
大佐がヘマして女に合鍵作られたりしてて…。
肩にもたれている大佐を鋼の右腕で抱えなおし、左手で壁を探る。
スイッチ…玄関のスイッチ…。
手に触れたのは、スイッチではなく、なめらかな板だった。

「?」
開け放したドアからの月明かりに透かして見ると、そこいあるのは乳白色の陶器板。そして、それを囲むように書かれた見慣れぬ錬成陣。
「……何やってんだ、こいつ…」
えーっと、とちょっと考える。これを接続して?火花が…つまり。
ぽんと片手を押し当てると、廊下の灯りがついた。
もともとあったスイッチを取り外して、こんなシステムに変えた…のか。大佐も物好きな。
が、そんなことよりも。
「なんじゃこりゃ―!!」


壁に書かれた錬成陣は一つではなかった。それこそ壁一面に大小様々。すき間もなく、一つとして同じものはない。
そして床には。
床には……足の踏み場もないほどのゴミが。
エドの肩から熟睡中の大佐がずり落ちた。


エド17歳設定…軍で飲み会。
ハボを宿舎に運んでいくアル。エドは大佐を頼まれる(中尉に)。
大佐の住居は司令部敷地内のコテージ状…の家。
あ、ハボとかの宿舎も敷地内なのだよ。


本当は大佐は市街にでっかい邸宅を与えられているけれど、そこは一度も使っていない。不便だ、が大佐の弁。なんか前任者はそこでメイドとかコックとか雇って暮らしてたみたいなんだけど、大佐には不要だったから。




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