about イシュヴァール

2004/02/16

今回はちょっとマジメなお話。…最後はエドロイですが。
ありえないくらいに文字がつまってたので、字サイズを大きくしてみたよ…

イシュヴァールについて

イシュヴァールの書かれ方はきわめて特殊である。
褐色の肌、赤い瞳の異人種。
唯一神信仰。


「宗教的価値観の違いから国側とはしばしば衝突をくりかえしていたが、
13年前軍将校があやまってイシュヴァールの子供を射殺してしまった事件を機に
大規模な内乱へと爆発した。
暴動は暴動を呼び、いつしか内乱の火は頭部全域へと広がった。
7年にも及ぶ攻防の末、軍上層部から下された作戦は――
国家錬金術師も投入してのイシュヴァール殲滅戦。
戦場での実用性を試す意味合いもあったのだろう。
多くの術師が人間兵器として駆り出されたよ」

「私もそのひとりだ」
(2巻 大佐による説明)


イシュヴァール地方は東部にある。位置的には砂漠の際。
不思議なのは、まずその肌の色である。
目の色はコミックスで確認するのは難しいので省略する。
4巻で出てきたイシュヴァール人の多く住むという貧民街。肌の黒い人間が多い。しかしその一方で、母親がイシュヴァール人だという少年の肌は白い。
褐色の肌は劣性遺伝なのだろうか。劣性だとしたら、こんなにも多くの人間が褐色の肌を保っている、ということが逆に問題となる。


イシュヴァールの民は東部の他の地域との交流があまりなかったのではないだろうか。そしてそれは唯一神信仰ゆえ?
そもそもその唯一神信仰はどこから生まれたのだろうか。


私の仮説は、イシュヴァールの民は他地域から連れてこられた捕虜である、というもの。
おそらくは南部、もしくは西部の国境を接した国々から。
最初は戦争で征服した土地なのかと思ったんだけど、東側って砂漠しかないからさ…。あそこにぽつんと国があった、ってのはおかしいし。

戦いで敗北した彼らを、草も生えない東部の砂漠の開拓に使おうとした。奴隷扱いではなかったにしろ、一段低く見られていた彼らだからこそ、他地域との交流もなく、血が混じることも少なかった。国側が彼らのイシュヴァール地方外への流出を制限していた可能性もある。
弾圧が強まれば強まるほど、彼らの唯一神信仰に拍車がかかったのも無理はない。

時がたち、その連行されてきた部族であるという記憶も薄れてしまった。しかし、国の迫害はやまず、ただただ不満だけが蓄積していったのだろう。
そのためにラストらウロボロスに目をつけられ、仕組まれたイシュヴァール人少女の射殺。
不満も意図的に煽られていたのだろうが、単なる宗教的価値観の違いというよりは、こちらの方が説明がつく気がする。


……のだけど、どうよ?(笑)


ちょい辛口なエドロイ。スカー襲撃後。愛がない…。


東方の砂漠化が進んでいるのだ、と目の前の男は沈痛な面持ちで言った。
この国の東に広がる広大な砂漠。その侵食が進んでいるのだ、と。
「端的に言えば、人が減ったからな」
そうした張本人が言う。
「イシュヴァールの民もいなくなった、戦火に巻き込まれた者もいる」
おかげで土地は荒れ放題だ、とため息をついてみせる。
荒れたのはあんたが焼き尽くしたからじゃないのか。大地を人の脂で焼き固め、草の一本も生えないようにしたのは。
「もともとイシュヴァール地方はあまり気候の良い土地ではなくてね。東からの乾燥した熱風、太陽も照りつける。一神信仰が広まったのもそのためだ」
イシュヴァール人が人海戦術にあかせて開墾したというのに、全く。
適当なコト言ってやがるな、こいつ。
イシュヴァールの税率が不当に高かったのは、殲滅戦から6年も経った今では忘れられている事実だ。むしろ積極的に忘れさせようとしていた痕跡すら見受けられる。そして不当な移住制限。
調べてみれば、イシュヴァール地方の過去の記録は抹消されていて、俺のレベルでも閲覧不可だった。国家錬金術師サマに隠し事してんじゃねェよ。イシュヴァ−ルに賢者の石の手がかりとかあったらどうしてくれんだよ。
俺もバカじゃないからさ、スカーの恨み、あんたの説明だけで満足したとでも思ってるわけ。
あんたの思い通りに誘導されてくれるような中央のバカな将軍たちと、この俺を一緒にすんなよ。


結局は軍の尻ぬぐいじゃないか、これも。
国家錬金術師になった以上無関係と言う気はないけれど、6年前の殲滅戦の恨みまで背負わされるわけか。



「で、それが何」
「私のような有能な男と将来ある若い君が、二人してこんな関係を持つのはきわめて国家的な損失だと」
「ふーん、俺や大佐がそこらの女垂らしこんで子作りに励めば、砂漠化がどーにかなると」
「少なくとも人口減少は解決するのではないか…」
「一体何人孕ますつもりだよ!バカ!」
俺に押し倒されてうろたえている大佐はなかなか面白かった。平静そうな顔で口走ってることはずいぶんと問題発言だ。
――すっかりやる気が失せたのも問題だったけれど。


大佐、うろたえすぎです。
いまだそういう関係に至っていない二人。
何度となく大佐にあしらわれつつも、だんだんエドが主導権を握りつつあるようですよ?(笑)

…うちのエドロイとしてはちょっと異質かも。
エドがあんまり大佐ラブではない…冷静だ―。
「俺、恋とかできない人間だと思う」と平然と大佐に告げてしまうような。
「だって、錬金術師である以上、すべては研究だろ」
「俺、あんたでいっぱいになんかならないもん」
「俺にとって一番はアルだし」
「それ以上を求めてるなら、こんな関係やめようぜ」(やり逃げかよ!)
そんなエド。
あ、エドアルではなく、アルのことを一番に考える、という意味で…。あんたのためには死んでやれないよ、と。



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