通りを行くエルリック兄弟。
「…すまんが」
「喋るなってー!周りの人に変に思われるだろー」
「…」
「兄さん、いくら何でもかわいそうじゃない…?」
「そうか?だってこれなら、何か聞かれたってごまかせるだろー」
「カバンのストラップです、って」
宿に泊まると、まずスライサー兄をテーブルの上に置き。
「そーいや、あんた名前は?」
「ふ…人間の頃の名前など忘れたよ…」
「そっかー…よし!これからあんたを兄者って呼ぶぜ☆」
「は?」
「弟の方がそう呼んでたじゃん。どうせ俺らより年上だろー?」
「わーちゃんとした兄さんだ!」
「おい、どういう意味だよ、アル」
「よろしくお願いします、兄者さん」
「いや、それはおかしいだろ」
スライサー兄が口をはさめぬうちに、エルリック兄弟は3兄弟になっていた…。
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