ダメな大人

2004/05/08

「はがねの―」
ドアを開けた瞬間に倒れこんできた体は両手に余った。
吐く息だけでなく、体中からアルコールと燻した煙の匂いがする。
髪の毛がべたべたしているのは、酒でもひっかぶったのか。
よくこの醜態でここまで辿り着けたな、と見ると、びしっと敬礼したハボック少尉が閉まりかけたドアの向こうで踵を返すところだった。よく見ると彼の足取りもどこかふらついていて、このだらしない上官程でないにしろ、相当酔っているらしい。

一瞬で酔いを覚ます荒業はあるのだが、それはしない方がいいのだろうな、と金髪の少年は思う。
大人は酔うために酒を飲んでいるらしいから。

お酒は何の救いにもならないだろ、そう呟いたが、こちらの酔っ払いは聞く耳持たずで。
本当に――世話が焼ける。
少年の口元が少し上がった。






大佐とエド同棲中!?
えーっと一瞬で酔いを覚ます方法ってのはー、血中アルコールを酢酸まで代謝してしまえばよいと思うの。そういうの得意なんじゃないの、錬金術って。
でもあんまり大量すぎると、今度はアシドーシスとかなりそう。アセトアルデヒドで止めると二日酔いになります。

いきなり気化してアルコールを飛ばす…とかするとたぶん死ぬよ(笑)。
血管中に気体なんて、潜水病みたいなものでしょう?




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